先端研の研究領域
赤色立体地図
赤色立体地図は、2002年に航空レーザ計測データを表現するために開発された独創的な地形表現方法で、アジア航測独自技術です。傾斜が急なところほどより赤く、また尾根は明るく、谷は暗くなるように調整されたもので、地形の凹凸が直感的に分かりやすく、1枚の画像で立体感を得られます。地図を回転させても凹凸感が反転しない、大地形と微地形を同時に表現できるなどの特長もあります。
作成方法は、DEM(Digital Elevation Model, 数値標高モデル)から3つのパラメータ(地上開度、地下開度、斜度)を求めます。地上開度と地下開度はサイズの大きいパラメータで、例えばDEM解像度の50倍などのサイズで計算を行います。これらの差から尾根谷度を求め、明暗画像とします。次に斜度より急斜面ほどより赤い画像を作成し、明暗画像と乗算合成することで、赤色立体地図を作成します。
発明後、さまざまな改良を加え関連特許は10件を超え、海外特許も取得しています。

